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2019年9月 9日 (月)

あえていま攻殻機動隊を語る

言われてみれば発想のタネはポストニューウェーブ的だしサイバネティクス自体はすでに70年代にもてはやされた概念かもしれない。何より80年代に入るとブレードランナーとAKIRAで世間は大騒ぎになっており、戸川純が
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こうだし、日野皓正でさえ
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この状態だったりと世間はサイバーパンク(という言葉はともかく)一色だったので攻殻機動隊というか士郎正宗が出てきた時、ビジュアル的にも当初は「またこの類か」的な印象は確かにあった。(しかしアップルシードの時点で「ちょっと待てよ」というインパクトがあったのもまた事実)。いま再読して驚いているのはむしろこのウェブが社会インフラにすっかり組み込まれてしまった日常から振り返って「おまえ知ってたのかよ」的な描写の数々だ(公衆電話が重要なギミックになっているのはご愛敬)。光学迷彩もアイデアは既にあったかも知れないが鮮明かつ具体的なビジュアルイメージを提示したのはやはりこの作品が嚆矢で確か東大なんかの研究はもろにこの作品の影響からはじまってたりする。ブレードランナーやニューロマンサーと同様に作品の持つイメージ喚起力が世の中の進み方をある程度方向づけたのだ。

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