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2013年7月24日 (水)

風船が木に引っかかったので、右腕と右肩が筋肉痛である。

順を追う。

 先日 u がじーじとばーばにすげえ立派なビニル風船を買って貰った。千七百円っていったかな。なかにビニル熊が入っていた二重構造で、全体がヘリウムで大きく浮く。部屋の中で抱えてからパッと離すと勢いよく天井に上がっていくので大喜び。
 2,3日経つと少しガスが抜けたのか、紐についているボール紙とほぼ釣り合いがとれ、部屋の中程に空気と同じ比重でぷかぷかと漂うようになった。
 日曜日、気持ちいいのでエアコンを切って部屋に風を通していたまだ明るい夕方、u と外を眺めつつ、彼女が網戸の開け閉てで遊んでた折、ふと風が巻いた瞬間風船がふわりと窓外へ漂い出た。慌てて追いかけたがすんでの所で手摺を越えてしまった。ほぼ空気と同じ比重なので一気に上昇することもなかったが、強い横風に煽られて一気に 200 m くらい流されてしまった。脱兎のごとく飛び出して探し回ったあげく裏手の塚に密生している高木の枝にひっかかっているのを発見。これが何とも言えない高さで、ヒマラヤ杉みたいな木ならば登っていけたかもしれないが、あの木は何の木だろう、とりあえず根元から 5 m くらいは手がかりになる枝もなく、さらにその一番下の枝から 7,8 m かな、遠近法でもう正確な見積が難しいんだけど、道路挟んで向かいのマンションとの比較では3階から4階相当の高さにひっかかっていて途方に暮れる。

 それでも一度トライしてみたんだ。子どもの頃は何にでもよじ登っていたから、いけるかもしれない。とりあえず手がかりのない木を抱えて腕力とバランスで 4 m くらいは登ってみた。そこからもう一踏ん張りすればはじめの太い枝には取り付けたかもしれないが、そこで力尽きて落下するとこれは結構な怪我をしかねない、という大人の理性的な判断が働いてしまいずるずると後退。でももう抑えが効かないから幹を抱えて両腕とデッキシューズのふちをずざざざざと擦りながら滑り降り(落ち)る。左腕の内側が擦り傷だらけ。

 余談だが、おっさんたち、鉄棒とか雲梯とか昔の感覚でぶら下がってみると愕然とするぞ。子どもの頃って力は弱いけど、それ以上に体が軽く、上半身と下半身のバランスも違うからいわゆる体捌きがまるで別の生き物のそれになっている。どちらかというと猿に近い。まああと毎日遊んでたからそこに必要な筋肉が特異的に鍛えられていたということもあるのだろう。とにかく雲梯なんか二、三本飛ばしながらひょいひょいいけたという模造?記憶があるのだが、こないだぶら下がってみたらうわあどうしよううわわうわわあうあうあう、という感じだった。足が着いちゃうからそれを浮かせておくために余計なところに力がかかるのだけどそれにしてもだ。

 話を戻す。10 m か 20 m か、ちょっと正確なところは分からないけれど、とりあえず手近にある石だのボールだのいろいろ投げてみる。一番投げやすかったのはもちろん野球のボールであるが、20回か30回投げてようやく一回当たった。しかしひもがなんか枝にくしゅくしゅと絡まっていて外れる気配なし。ちょっと打つ手なし。

 それで筋肉痛ですよ。なんという鍛え抜かれていない肉体。

 この異様に長くなってしまったテキストのしかし主題は、これもまた子どもの頃の記憶を呼び起こしたというところ。僕は小学生のとき、社宅というか団地にすんでいたのだけれど、四階建てのその団地棟の東側側面が小さな公園になっていて、そのスペースでいろいろなことをしてよく遊んだ。そしてその団地棟の側面が、ボールをぶつけてひとりキャッチボールやフライ捕球の練習をするのにちょうどいい的だった。(いま考えると角部屋の住人にはいい迷惑だったろうな。)よくテニスボールや軟球をぶつけてひとりで遊んでいた。階と階のあいだにはちょうどラインが入っていてどこまで高くボールが届いたかの、いい目安になる。3階に届くかどうかだったのが次第に4階に達するようになり、小学5年で引越す頃には屋上越えてボールが抜けていった。毎日遊んでいるうち、忍者の修業のように知らず知らず肩が出来ていった。

 キャッチボールすらもう何年もやってない人生の折り返しを過ぎた肩は、驚くほど萎えていた。

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コメント

やはり、父親としては「何とか取ってやろう」と思うよね。
とりあえず、チャレンジはしないと、っていう。
しかし、肉体衰えているよね。
もう、いいおっさんだもんな(お互い)。
あえてジムとか行って鍛えないと、普通に仕事してるだけじゃ体力落ちる。
僕も先日、トイレのタンク内の修理をしてたんだが、トイレ狭くて無理な格好になって、おまけにネジ式で留まってる部品が固かったりして、難儀したんだが、翌日軽く筋肉痛に。
「何で、ふくらはぎが痛いんだろう?」なんて思ったら、どうもそのせいらしくて、体力低下を思い知ったよ。
苦笑するしかない…。

投稿: sing | 2013年7月25日 (木) 11時46分

窓からするっと出て行ったときの「うたちゃんのー!」という声が耳に残ってしまったよ。それっきり本人はほとんど未練を見せないというか忘れているのだけれど。風船はいまだひっかかったままですが、見上げるとすっかりガスが抜けて悲しい感じに萎れています。

投稿: histamineY | 2013年7月29日 (月) 23時48分

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