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2008年2月14日 (木)

玲琉八麺と刑務所の中

Dscn7009 「玲琉八麺」店構えはこんなかんじ。

【今日の漫画】
 『刑務所の中』(花輪和一)
一度処分した本だが、古本屋で文庫版が安かったので再購入してしまった。
この手の「限定された状況の中でいかに工夫して生きていくか」という話にはついつい引き込まれる。深刻さの度合いはいろいろだが、『収容所群島』とか『地下鉄少年スレイク』とか『誰も知らない』とか『失踪日記』とか。『失踪日記』が出たところでもう少しじっと考えてみると、こうしたミニマルな日常性の創出はつねに流転し続けるロードムービーと対極をなすようでいてその実地続きなんじゃないかとも思えてくる。流転の連続はとどのつまり日常性の創出に他ならないのではないか。『ストレンジャーザンパラダイス』や『イージーライダー』と『失踪日記』との間にどれほどの違いがあるか。
そして「閉塞状況もの」を物語として成立させるためには大概どこかで破綻なり解放なりという局面を迎えざるを得ないのだが(それがないとカフカになってしまう。それはそれでまた別の悪魔的魅力をもっているのだが、今回の話とはやや趣旨がずれるので割愛)、解放の過程よりは延々と続く閉塞性の方に魅力を感じてしまうのは、引きこもり傾向が自分にも根を張ってるからだろうとも思っていたのだけれど、前段の視点に立てば要するに「旅の終わり」がイヤなのか、とも読みとれる。
つらつら考えてきたこれらにおいて『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を照らし合わせるとなかなかふむふむもっともらしい感じがしてくるのだが、『キャッチャーインザライ』や『海辺のカフカ』はいったいどういう扱いになるべきか。暇な人は考えてみて下さい。

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